小さな親切運動
本校では、初代校長の植草こうが提唱した「小さな親切」運動が今に引き継がれています。植草こうは、困っている人に小さな親切をして、人への優しさを社会に広めていこうという茅誠司東大総長の考えに魅せられ、この取り組みを学園建学の精神の具現化に重ね合わせました。以来、小さな親切運動は第二代校長の植草昭、第三代校長の植草完と受け継がれてきました。新入生は入学式に合わせて、小さな親切運動本部に入会します。
平成30年11月には、この小さな親切運動の推進が認められ、植草完校長が「小さな親切」運動全国表彰式において「内閣官房長官賞」を受賞しました。高校が創立以来40年の間、三代の校長に引き継がれ、さらに事業を発展させた植草完校長の功績が評価されました。
植草学園は「インクルーシブを学び実践する学園」として、共生社会実現の拠点となることをビジョンとして掲げました。本校で実践してきた小さな親切運動は、共生社会実現の第一歩でした。植草こうが建学の精神の具現化として進めた運動が、その後は植草学園短期大学、植草学園大学で熟成され、学園の将来ビジョンにたどり着いたと言ってもよいでしょう。植草学園では今後も社会的な役割を強調していきたいと考えています。